ウイルス病は特効薬がなく、重症化しやすいため、ワクチンで予防しましょう。
パルボウイルス(出血性胃腸炎:嘔吐・血便下痢)や
ジステンパーウイルス(脳炎・肺炎)などを
はじめ、死につながる病気があります。毎年、島原半島でも発生しているので予防が安心です。
特に子犬の時期はきちんとしたワクチネーションプログラムで抵抗力をつけましょう。
当院のトリミング・ホテルをご利用の場合は、必ず予防接種証明書を確認させていただいています。
A狂犬病ワクチン
狂犬病予防法にて、犬を飼い始めたら年1回の予防接種と登録が
義務づけられています。
日本では約60年程狂犬病の発生がなく、世界的にも数少ない狂犬病清浄国です。
しかし、近隣国では現在も多数の感染死亡者が発生しており、いつまた日本で流行するかわかりません。
犬と人間の命を守るために必ず予防接種を受けましょう。
Bフィラリア予防
蚊からうつる心臓の寄生虫です。フィラリア幼虫をもった蚊のひと刺しが、犬では命取りになります。
フィラリア症を発症すると突然死、または呼吸困難・失神など心不全にて
苦しみ死亡します。
島原半島は危険地域です。当院だけでも毎年20匹ほどのフィラリア感染症犬が来院します。
正しい予防期間(例年5~12月)の予防をすれば、100%防げる病気です。
蚊は室内にも入ってくるので、もちろん室内犬でも予防することは必要です。
Cノミ・ダニ予防(外部寄生虫)
マダニはバベシア症を媒介します。。
血液を破壊し、重篤な貧血を起こすため、輸血や長期間の治療が必要な感染症です。
県内でも島原半島は発生数が多く、マダニの活動が活発な春と秋に多くみられます。
ノミは
ノミアレルギー性皮膚炎や、いろいろな感染症の媒介をします。
→予防法は、草むらに入らないことと、ノミ・マダニの寄生予防です。
当院ではフロントラインなどの滴下薬と散歩後の身体チェックをすすめています。
Dおなかの寄生虫(消化管内寄生虫)
ワンちゃんは、他の動物の排泄物に興味を示します。
直接糞便に触れたり、散歩の途中で寄生虫卵を踏んで持ち帰り、手足を舐めた時に感染します。
多数寄生により下痢や食欲不振などの症状がでる前に、予防的な定期駆虫をお勧めしています。
当院では、フィラリア予防と同時に、回虫・鞭虫・鉤虫の駆虫効果があるミルベマイシンというお薬を推奨しています。